席に通されて待つ間にパラパラとめくっている雑誌も、薫森さんが現れるやいなや「はい、終わり」とあっさり取り上げられしてまう。「まず話をしたいんです。最初は無口な人も 、“自分を一生懸命きれいにしようとしてくれている”とわかると心を開いてくれる。いったん気を許せば、女性ってそれはそれはおしゃべりです」Wenickman　

女性の「こうなりたい」という理想像に少しだけ“ハズし”を加えるのが薫森さん流。肌の色、髪質、性格などのキャラクターを感じ取り、「クールな印象の人なら、どこかに女性らしさや弾けたニュアンスを足す。きれいだけど整いすぎている人には“え？”っと驚く違和感をさり気なく加える。全身隙のないモードな人も、いかにもなモテ系に走る人も、どっちもイケてないってじつはみんな知ってる。じゃあ微妙なさじ加減でどう崩すか、それがすべて」。

薫森さんと話すと心地よく質問攻めにされているようで、自分の新しい一面に気付かされる。思い当たる節は？　「多分、もともと魅力的なのにどこか振っ切れてないというか遠慮している女性が、ヘアを少し変えただけで自信をもってパッと明るくなる。それくらい髪のパワーは大きいということでしょうね。女性の心にとっても、人生にとっても」

先月お店に来た時は恋人がいなかったのに、翌月には『彼ができました！』ってことも多くて」。撮影当日も、結婚直後の人、秋に控えた人、ハッピーなムード漂う女性が集まっていた。それは意外な方面でも話題に。「薫森さんに切ってもらうと恋愛運が上がる」と話題に。僕も驚いてます。きょくび