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NINJA
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朝の続きのように、他の主だった魔力持ち仲間の使い魔がどんなものだったのか、彼女は指折りながら数えていった。同族の親しい仲間の中では一番気を使わなくて済む、カッコつけの須田の兄ちゃん。コイツはどういうことかナミと志向が似て、使い魔を使役するといった類の小細工を使うことを、あまりよしとしない性格でもある。だからだろうか、彼が使い魔を使役しているところを見ることは殆ど無い。

基本は器用な人間だから、きっとそれなりにこなすのではあろうが。その女房のハルカは、彼を上回る大きな魔力の持ち主だ。このコンビにかかれば、大掛かりな使い魔の使役は必要無い程である。もちろんそれは、2人揃って大雑把過ぎる性格である、という前提もあるのだが。日常的には、せいぜいがナミと同様に、玄関やその周囲に監視用の無機物を置いている程度ではなかろうか。

神矢の道場を週に半分借りて、剣道を通して周囲に微笑みを、地域の女性には昼メロ並みのよろめきをもたらすあの美男子は、本当によく解らない存在だ。須田と同様、女好きという共通項がある魔力持ちではあるのだが、何かしらナミと共通項目の多い須田とは違い、あまりにも方向性が違い過ぎるのだ。思わず、最後の考えをそのまま音にしてしまい、ナミは慌てて周囲を見渡す。
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